游々自敵

中身のない話と虚無

足元を「幸せ」で着飾る

こんにちは、なにかとものが手元から消えていく荻野です。イベントのチケットと家の鍵の場所が思い出せません。一番やばい。

 


着るもので人の気持ちが変わるというのは割とよく言われている話で、スーツを着たら背筋が伸びてしゃんとした気持ちになるし、着るわけではないけれど高校生の制服姿を見ると泣きたくなります。歳をね、感じるんだよ。つらいね。


この間新しくサンダルを買ってもらいました。そんなに高いわけではないんだけれど(とはいえ私の給料から考えると高いので母親には頭が上がらない)、履き心地が良くて、とても軽くて、何より私の好みのデザインなのです。

私は足の甲が広い?のでなかなか好みのデザインのサンダルがなく、あったとしてもすぐに靴擦れを起こしてしまうのでそれらを履くのが少し苦手で、いつもヒールのないぺったんこの靴ばかり履いています。

でも新しいサンダルは私の足にぴったりで、年甲斐もなく「あ、シンデレラみたいだ」なんて思いました。

足のサイズが平均より大きいので、あまりかわいい靴が履けません。いつもそうだから、一目惚れしたサンダルが履けたことが、足にぴったりだったことが何よりも嬉しくて嬉しくてしばらく履けませんでした。美味しいものを後に食べるように、楽しみも後にとっておきたかったので。


つい昨日その靴を下ろしました。やっぱりぴったりでした。着ているのはいつもの服なのになんだかうきうきしました。

大学の手前の歩道橋を降りるのがどうしてか楽しかったのです。着飾るってこんなに楽しいことだったのか、とファッションの力を見せつけられた気がしました。

 


誰かが見てるから、じゃなくて、自分が楽しいから、自分が幸せだから、着飾る。

人目を気にしたおしゃれよりもそっちの方がずっと素敵ですね。

 

(追記 家の鍵もチケットも普通にありました)