游々自敵

中身のない話と虚無

新卒2年目、鬱で休職する。〜どうして私が鬱病に!?〜

鬱病になって職場で泣いたので休職することになった。

 

まさか自分が鬱になるとは思っていなかったので、これから社会人になる予定の人々や将来が不安な人々のため、ひいては自分が復職・転職したときのために今に至るまでのことを備忘録的に書いていこうと思う。特に校正などはしていないので誤字脱字や分かりにくい表現があってもご容赦いただきたい。

ちなみに、今は元気に道端に生えてる雑草を食べながら生活しています。

 

1.なんだかおかしいぞ?の時期(新卒一年目、1夏から秋ごろ)

ひたむきに仕事と向き合いがむしゃらに頑張って半年、自分の様子がおかしいのではないか?と感じ始める。

というのも、私は入社と同じタイミングで一人暮らしを始めていたのだが、新生活が始まった頃は比較的フットワーク軽く外出や家事などをこなしていた。具体的に言うと休みの日に思い立って夕方5時くらいに出かけたり、出勤前にしっかり朝ごはんを作ったり、なんならお弁当を詰めたりしていた。

……のだが、夏を越え秋に近づくにつれてどんどんと物事に対するやる気がなくなっていった。休みの日も夕方まで寝てからかろうじてのそのそ洗濯を回したり、シンクに溜まった食器を洗う気力もなかったり。出かけるなんてもってのほかで、あらかじめ入っていた予定以外で家から出ることはほとんどなく、一歩も家から出ない休みの日もままあった。というか、布団から起き上がっている時間の方が短い日々を送っていた。

とはいえ、仕事は普通に楽しかったし(※労働という行為が嫌いなのであって今就いている仕事自体は結構好きである)、業務に支障が出るわけでもなかったので「まぁ疲れてるんだろうな〜、慣れてきたらまたフッ軽生活に戻れるでしょ」と考えていた。

 

2.通勤電車で泣く(新卒一年目、10月ごろ)

平時は仕事をこなし、休日は布団でスヤコロリンの日々を送る中、ある日突然通勤中の電車でぼんやりとした不安や恐怖に襲われ静かに泣き始める。

なんとかこの日は職場に向かいことなきを得たが、これはやばいと思い後日家から一番近い心療内科の予約を取った。受付のお姉さんが電話越しにめちゃくちゃ優しく励ましてくれて泣くかと思った。

余談なのだが別にネグレクトとかではなく実家にいた頃はあまり病院にかかることがなかったので、予約を取るにもかなり苦心した。「こんなことで病院行っていいのかな……」と一人で悶々考えていたが、電車で泣くのは普通ではないな、と思い直し予約を取った。受付のお姉さんに悩んでる中で相談しにきてくれたんですね、みたいなことを言ってもらった気がする。すごく気が楽になった。こういうことでも相談していいんだなぁ、とちょっと救われた。

 

3.通院が始まる

「軽い鬱ですね〜」

主治医の言である。

ここでようやく、自分の普通でない状態がおかしかったことが腑に落ちる。近況や仕事についてなどをもろもろ伝えて、とりあえず薬を飲み始めた。ちなみに今も薬を飲んでいるのだがこれが効いているのかはよくわからない。よくわからないが気休めで飲んでいる。

私は比較的メンタルが図太い方な自覚があったので、「はぇ〜、私も鬱になるのか〜」とそういう受け止め方をしていた。鬱、と名前がついたことでむしろ安心すら感じた。アホなので友達に「鬱なったわ!」と連絡していた。ちなみに今に至るまで病名がついたことを悲観したことは一度もない。私は割と能天気だった。

ちなみに、通院を始めた頃に主治医から職場にその旨を報告することを勧められたので、このあとしばらくしてから上司にも報告した。

 

4.寝られないゾーンに突入(新卒一年目、3月)

急に寝付けなくなる。睡眠導入剤を処方されているにも関わらず寝付けない日々が続き、その上早朝に目が覚めた。具体的に言うと深夜1時ごろに床についても3時4時ごろまで寝付けない上に6時前に目が覚めて、その上再度寝付けなかった。何が一番怖かったかと言えば寝られていないのに仕事中や通勤中に眠くならなかったことである。なんの支障もなく仕事をこなせているのが本当に怖かった。そんな日々が続いていたら当然ツケが回ってくる。

 

5.「ぶっ壊れちゃうな」

ある日の朝起きてから強烈な不安に見舞われ布団でボロボロ泣いた。仕事に行くことに強烈な負担を感じた。しかしそんなことで休むわけにはいかないし、しばらくすればなんとかなるだろうと化粧をして荷物を背負い電車に乗った。

果たして、電車の中でも不安はずっと胸の内に残ったままだった。とはいえ驚くことに私の体はなぜか職場に着くと調子が良くなる性質を持っているらしく(これは大学時代に働いていたアルバイト先でもそうだった)、職場の人に挨拶をするとなんとかなりそうだった。

もともと休職をするつもりではいたが、もう働ける状態にないと思った。多分このまま働いていたらぶっ壊れるな、という確信もあった。何がとかどこがとかではないが。デスクに着く前に上司に「あとでお時間いただけますか?」と声をかけた。自分が鬱病になったと伝えたときの方が緊張した。

 

6.休職したい

自分の近況を報告し、寝付けていないこと、仕事をすることに不安があること、この状況で仕事を続けていたらいつか取り返しのつかない大きなミスをしてしまいそうなので休職したいことを申し出た。上司は意外そうな顔をしていた。全然気づかなかった、とも言われた。それはそうだ。気づかれないようにしていたのだから。

というか、無理に振る舞っていたわけではなくて、私に取って職場はある意味「板の上(≒舞台)」のような場所だったので、そういう風に振る舞う癖がついていたので誰も気付いていなかったとおもうし、私自身も誰も気付いていないと確信していた。

上司と話しながら「私も普通に仕事がしたいんですけど、今はできないんです」とボロボロ泣いた。その日は途中で帰った。

 

7.休職しましょう

病院の予約を取っていたので主治医に近況を報告し、診断書を書いてもらった。主治医には「荻野さん、頑張り屋さんだから休職の提案も特にしなかったんですけど、頑張りすぎちゃったんですね」と言われた。

そして私は5月末までの休職を手に入れたのである。

 

【どうすればよかったんじゃい】

以下、わたしの主観まみれの愚痴である。うまく言語化できるかわからないがご容赦いただきたい。

実のところ何で私がこうなったのか明確なきっかけがあるわけではなく、私も主治医も原因がわかっていない。ただ、「仕事が負担・つらい」という理由ではないんじゃないかな、というのが私の推測である。原因は「私自身のスタンスと在り方」にあると思っている。

私は基本的に仕事とプライベートを分けておきたいタイプであり、なおかつ「私が鬱病である」ことは仕事に持ち込むべきではないと考えているところがある。「鬱病であること」はおそらくわたしの場合、私が口にして伝えない限りは他人に伝わらない。そして、大きな支障が出ていなかったこともあり私自身が人に伝える必要性をあまり感じていなかった。だってこれは私の「プライベート」の部分だと思っていたから。私自身の問題を、仕事に支障のない段階で職場に伝える義務があるのか? 私ですら予想できないことを伝えるのは困難極まりない。そも、私は報告が必要な折には最低限のことは伝えていた(と思う)。

職場の人が私にできることは何もない。業務内容に不満があるわけではなく、私の在り方と仕事への向き合い方の摩擦が大方の原因なので、全て私の中の問題になってしまうからだ。職場の方々にはほとんど不満はない。完全に私個人の問題なのである。

 

というわけで、2ヶ月ほどプー太郎になってしまった。仕事に不満はないが、私と職場のスタンスの違いが浮き彫りになった今、このまま仕事を続けていても解決できる要因がない以上摩擦が小さくなることはないのではないかと思う。業務は好きだけど完全に私個人の問題で転職する必要がある。めちゃくちゃ困りだ。本当に困りだ……

 

何かいい仕事があれば紹介してください。可能であれば年間休日が120日あると嬉しいです。比較的なんでもできると思います。

あと気分転換にご飯とか連れて行ってもらえたら嬉しいです。なんか鬱の人の話が書きたくなったらいつでも声かけてください。(そんな売り出し文句ある?)

 

以上です。