游々自敵

中身のない話と虚無

きらめきに連れ去られたらさよならしよう

どうも、風邪を引いた後に足を捻って死を覚悟している荻野です。めちゃくちゃ災難過ぎて笑っちゃった。

 

 

「君がパパの目のきらめきだったころから(意訳)」(When you were twinkle in your father's eye)ということわざをご存知だろうか。

「目に入れても痛くない」というか要は「超可愛い~~~~!?!?!?何!?!?!?天使!?!?!?可愛い~~~~!!!!昔からめちゃくちゃ可愛かったんでしょ!?!?!??!!(意訳)」みたいな意味の言葉なのだが、初めて知ったときそれはもう感動した。この言葉を思いついた人、天才じゃない?って思った。ので語ります。

 


まず「ママ」じゃなくて「パパ」なのがいいな、と思った。確かに「ママの目のきらめき」(twinkle in mother's eye)だとなんかしっくりこない。パパの目のきらめきだからこそ言葉が生き生きしているように思える。

 あと「目のきらめき」って言葉が絶妙だ。「目が輝く=希望に満ち満ちている」って感じで使うから、「希望=かわい子ちゃん」というか、とにかくきらきらと輝いたもので素晴らしいということが言葉から伝わってくる。


私はこの言葉を使った場面を見たことがないし(当たり前だ)、どう使えばいいのかよくわかんないけど

「君すっごく可愛いね、パパの目のきらめきだったころからそうなんでしょ?」みたいな感じで口説くんだろう。多分。知らん。ナンパされたことないから知らん。

この間悪の教典読んでたら知らん人に話しかけられてめちゃくちゃビビったけど。どうでもいい。

 


これははちゃめちゃな余談なのだがyamadaさんの「ライカ」は私が受験生の時延々と聴いていた曲で、何度聴いてもその圧倒的な表現力にひれ伏してしまう。リリックのセンスと作曲のセンスに恵まれ過ぎでは? 私が迎えられなかった青い春が鮮やかで儚い「青」で描き出されているので暇でも暇じゃなくても聴いてください。よろしくおねがいします。

 


言葉って不思議で、比喩的な並びであればあるほどにそれを鮮明に想像させるようなものもある。私は言霊を信じているし、神は言葉の端々に宿ると思っている。だから天才の文章を読んだときには悲鳴をあげるし口元を押さえるし涙をこぼすし立ち上がって部屋を走り回りたくなるのは仕方ないことなのだ。だって神を見たんだから。しょうがないでしょ。


めちゃくちゃに話が逸れた。閑話休題

冒頭のことわざはきらきらと光り輝くだれかの希望に満ち溢れた眼差しをはっきりと想像させる。比喩的表現とリアリティを共存させるのは案外難しい。だから私はそれを絶妙なバランスで表現しきったこの言葉が好きだし、ずっと忘れないと思う。箱庭とプラネタリウムが好きな私にはあまりにストライクな言葉の並びだし。

 

 

 

 


ところで検索ボックスに冒頭のことわざを入れたそこのあなた。やめておいたほうがいいよ。意味ぜんっぜん違うし、なんだったら言葉の並びも違うから。


全部言葉の並びから私が捻り出した話です。

(「あなたが生まれるずっと前から」って意味だよ。みんな覚えようね。多分使うことは一生ないけど。)