游々自敵

中身のない話と虚無

体一つで燃やされてこい

今年の5/24に封切りされたTRIGGERオリジナルアニメーション映画の「プロメア」がめちゃくちゃに最高でこのスルメを一生噛み締めていたい。おわり。

……というのは冗談で、この作品が本当に好きで自信を持って人にオススメできるので出来る限りネタバレをしないように私がここがすごい!!と思った点を挙げていきたい。

 

まず私は普段映画を滅多に観ないタイプの人間で(年に1回行けば本当に良い方だ)、なんだったらテレビもあまり観ない。せいぜいつけたらやっているバラエティを観るくらいで、普段はゲームとTwitterに勤しんでいる。

そんな私がわざわざこの1ヶ月の間に4回劇場へ足を運んだ。サントラを買った。サントラはよく買うけど。めちゃくちゃすごいプロメア。私への経済効果が。

以下ここが好きの羅列である。

 

1.「悲劇」が限りなく薄い。

 まずこれは私がドラマや映画を観に行かない最大の理由なのだが、基本的に作品というものは喜劇であれど最後の大団円に向かう過程でおそらく一度ドン底へ沈むようなシーンがある。喜劇の悲劇的シーンだ。例として例えば恋愛物ならライバルが想っている相手を奪うだとかそういうやつ。

私はこれが本当に苦手で、たとえ最後に主人公の栄光が待っているとしてもこの描写が苦痛になってしまい作品が観られなくなる。だから初めから忌避するようにそういった作品を観ないようになってしまった。

しかしながらプロメアはそれが限りなく少ない。もちろん無いわけでは無いのだが、主人公の底抜けの快活さがそれを紛らわしてくれるのだ。ガロ・ティモス、めちゃくちゃすごい。かっこいい。

喜劇の快感をガンガン上乗せしてくる。悲観している暇がない。観終わった後でちょっと思い出すかもしれないが、ガロの前には全て無なのだ。すごいぞガロ!

 

2.音がすごい

天下の澤野弘之!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!以上!!!!!!!!!!

冗談です。

これは映像作品ならば半ば当然ではあるけれど場面ごとにぴったりの曲が流れる。それはそうなのだが、この作品は音のオンオフの切り替えがめちゃくちゃに上手い。

作中で2回ほど一切の音が消えるシーンがあるのだが、それ以外は基本的になんかすごい爆音が流れている。だから静かなシーンは余計印象が焼き付けられる。

さらには一番感情が昂るシーンでプロメアを象徴するであろう曲である「Inferno」が流れる。本当に気持ちいい。私はこのシーンをプロメアのトロと呼んでいる。マジでこのシーンはアドレナリンバシバシに出るし体調は良くなるからこのシーンだけ毎日5回観たら健康になれると思う。

音楽は進撃の巨人医龍でお馴染みの澤野弘之氏。さらにはなんとあのSuperflyも挿入歌提供をしている。やばい。めちゃくちゃ最高。劇場でSuperflyを聴け。

 

3.前情報が一つもいらない

むしろなにも知らない状態で観に行ってほしい。すまん。マジで。

なにも知らなくても100%どころか5000兆%楽しめる。昨今にありがちなアニメの映画版、原作ありきの作品……というわけではなく完全オリジナルアニメーションなので全員が同じ条件における鑑賞になる。そのため事前知識一切なしでも本当に楽しめる。もしかするとほかのTRIGGER作品を知っていればさらに楽しめるかもしれないが、私はプロメアだけで満喫できた。

全員が持っている情報がほぼ同じという点では今の情報戦が繰り広げられる趣味世界においてかなり有利なのではないかとも思う。すごく気が楽。みんな「紙、同然。」買った? 私は買った……

 

他にもガロ・ティモスという男の話だったりクレイを演じる堺雅人がめちゃくちゃにやばかったりガロがすごかったりレミーの睫毛が長かったりとか色々あるけれどその辺は是非劇場に足を運んでいただきたい。

残念ながら海老名のイオンシネマがかなり長い間THX上演を頑張ってくださっていたのだが今週末でそれも終わってしまうとのことだったので、もし週末予定がないという人は是非、最高の音質で燃やされてきてほしい。川崎はまだ続くのかな?

また中旬からはなんと4DXも始まる。元から4DXみたいな映画なのに。これは小田原でもやるぞ!!!!!!!!!すごい!!!!!!!!

2月にはなんとBlu-ray、DVDの発売も決まっている。これはマジで上映会を主催するから身内諸君は震えて待て。

 

ここまで長々と書いたが私が言いたいことはただこれだけです。

 

体一つで燃やされてこい。